子どもが子どもでいる時間、子どもが子どもでいられる時間、そんな宝物のような時間も、ややもすると、それはあっと言う間に通り過ぎてしまいます。
異年齢の友だちと連れ立って遊び、夕方家に帰って家族みんなで食卓を囲んだ幼い日々の記憶、今思えば、物は豊富にはなかったけれど、ワクワク・ドキドキすることがいっぱいありました。友だちと遊ぶ中で、遊びのルールや他人とうまく付き合うすべを、知らず知らずのうちに得ていたのだと思います。
どこでどうなってしまったのでしょうか、今の時代は経済的に豊かになって、食べ物も着る物も遊ぶおもちゃも豊富にあって与えられていますけれど、体は大きくなりましたが体力はない、机の上の知識はあっても生活する知恵に乏しい、学習意欲、好奇心や探究心、忍耐力はどこかに置き忘れ、人間関係が上手に築けないという子どもたちがいます。
私たちは、しっかりと豊かに、本当に大切に正しく子どもを育ててきたのでしょうか。 そんな自戒も込めながら、子どもの時間をもっともっとたっぷりと豊かに、このことが持つ意味をしっかり受け止め、その時の中で、さまざまな活動を通して、人の優しさ、他者へのいたわり、自分への認め、小さな社会の温かさと厳しさ、自分で解決し乗り越える力強さ、遊びの楽しさ、自然の素晴らしさ、生きる喜び、人を信じる心、生きる上で本当に大切なことは何か、子どもたちがしっかり確かに感じられる生活を子どもと共に創り出していきたいと考えています。“帰りたくないほど楽しい幼稚園”･･･それは、二宮育美幼稚園の園舎や教育の方向性や先生たちの姿に、その想いが現れていると確信しています。
私たち育美幼稚園は、かけがえのない子どもたちの、子どもの時間を保護者の皆様からいただいています。持ちうる力を尽くして、かけがえのない子どもたちの子どもの時間を大切に、子どもと向き合っていきます。
本当に真剣に子どもたちと向き合うこと、それは自分との対峙でもあります。子どもたちの前に立つとき、子どもたちの真っ直ぐで澄んだ瞳に向き合う人間として、自分はふさわしい人間であるだろうかと･･･幾ばくかの恐れを感じます。でも、そんな想いを払拭してくれるのは、また、子どもたちの真っ直ぐな眼差しです。真っ直ぐな眼差しが、わたしたちに前に進む力を与えてくれます。
子どもたちのために、ここ二宮育美幼稚園に集う方々のために、“帰りたくないほど楽しい幼稚園”その夢の実現のために、さらに、１歩１歩、歩を進めている二宮育美幼稚園です。今この瞬間の未来はここ二宮育美幼稚園から始まります。
さあ、どうぞ皆様、育美幼稚園にぜひいらして“楽しい幼稚園”を体感されてください。
