二宮町の子育て支援事業の一環として、二宮町の幼稚園や保育園に通う年長組園児さんたちの交流保育「みにくいアヒルの子」の観劇会が5月26日(火)10:30からラディアン大ホールにて催されました。
幼稚園からバスに乗り、ラディアンに到着し、ホールに入るとそこは別世界!
目の前に広がる天井の高い空間、物語の始まりを予感させる舞台上の大きな本のセットに『うわぁ!』と驚く子どもたち。
その表情からは、これから起こることへの期待が胸いっぱいに膨らんでいることがわかりました。
劇が始まる前に、司会のお兄さんが『ホールの明かりが少し暗くなります。少しこわいなと思うお友だちは、隣のお友だちと手をつなぐといいですよ』と教えてくれました。
それを聞いて『一緒に手をつなごうか?』『そうしよう!』とお互いに笑顔で手を出し合い繋ぎあう子が。
二人はそのまま劇が終わるまでギュッと手を繋いだままでした。
劇の間、熱中して観ていた二人。
言葉は交わさなくても、繋いだ手からきっと色々な思いを共有していたことでしょう。
友だちとの関わりが深くなってきていることに嬉しさを覚える一場面でした。
劇が始まるとお話の場面や、登場する人形たちが変わるのと同じように、くるくると表情を変えて観ているみんな。
楽しい場面では声をあげて喜び、悲しい場面では口をきゅっと結び真剣な眼差しを向けていました。
『他のみんなと同じになろうとしなくてもいいの。自分にしかできないことを見つけてね。』
他の兄弟と違っていることを気にしていた白鳥の子に、アヒルの母親がかけた言葉です。
横で瞳を輝かせているこの子たちがこれからどのような『自分にしかできないこと』を見つけていくのか、白鳥の子のように強さとたくましさ、優しさを持って成長していく助けとなるように、また、『自分らしさ』に自信を持って真っ直ぐ歩んでいけるように、日々、子どもたちに寄り添い、見守り、支えていくことに努めなければなと、劇から私が教わることもありました。
観終わった後は、『さようなら』『またね』と人形たちに元気よく手を振る姿から、みんなの『楽しかった!』という気持ちが伝わってきました。
幼稚園で、絵本の『みにくいアヒルの子』も読んでみたいですね。