平成27年12月8日。
二宮育美幼稚園は創立50周年を迎えました。
50年の節目を迎え、今ここに育美幼稚園が在ることに、
保護者の皆様方、地域の皆様方のお力添えのおかげと、
感謝の想いを深くしております。
ご支援をありがとうございます。
今、園の敷地にたたずみ360度見渡して、
改めて50年の年月の永さに思いが至ります。
あのころの園舎の形や遊具の配置、
そしてあのころ園に集った子どもたちの顔と笑い声、
沢山のエピソードがまるでそこに居るかのように、
透明なガラスの向こうに浮かんで見えてきます。
↑昔の幼稚園 門の前で ↑現在の幼稚園 昔と同じ場所に門があります
第1期卒園児はもう50代、卒園生は4,000人を超えました。
現在の園舎のたたずまいは50年前と大きく変わりましたが、
子どもたちに降り注ぐ太陽の光、青い高い空、吹く風、木々の緑、
あちこちから聞こえる子どもたちの声、笑い声、走り回って遊ぶ姿、
そして子どもたちの成長に寄り添う先生の温かい眼差し、
懸命に取り組む姿は創立当初と変わりありません。
↑昔の幼稚園 運動会での鼓笛演奏は育美幼稚園の伝統になりました。 ↑現在の幼稚園
↑昔と現在のかけっこの様子です。背景の第二園舎が建て変わりました。
明日からまた、50年と1日、50年と2日というように、
一日一日丁寧な日々を積み重ね、子どもが育つより良い場となるよう
皆様のお力をいただきながら
全職員と共にさらに頑張ってまいります。
今後もご支援いただきますようどうぞよろしくお願い申し上げます。
平成27年12月8日
学校法人浜野学園理事長
二宮育美幼稚園園長
濵野 悦子
↑初代創立者濵野完六郎先生 ↑開園50周年記念式典の様子
初代園長濵野ふみ先生
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開園記念日前日の12月7日、開園50周年記念式典・観劇会を行いました。
↑『劇団ナルニア』による演劇を鑑賞しました。
卒園児数は総勢4000名を超え、
幼稚園で働いた職員は総勢で100名を超えました。
今幼稚園がここにあること、
子どもたちが元気に幼稚園に来てくれること、
今も昔も変わらず子どもたちのためにひたむきに仕事に取り組む職員がいること、
子どもたちを温かく見守って下さる地域の皆様がいること、
言葉では伝えきれない思いですが、
この場を借りて感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。
これからも、笑顔と愛情で子どもたちを包み込み、
帰りたくないほど楽しい幼稚園であるよう、
職員一同、精進してまいります。
『だって、子どもたちはこんなに可愛いんだもの!』
今後とも二宮育美幼稚園をどうぞよろしくお願いいたします。
平成27年12月8日
二宮育美幼稚園 職員一同
子どもたちがこの地球という小さな星で、“他者とともにいきいきと生きる人”
として育つために、“この幼稚園の場が、様々な意味でどの子にとっても
より良い場でありたい・・・”との想いで、日々の生活を大切に積み重ねています。
「人間は常に自分を表現する存在である」と言われますが、
それは他者に認められるからこその表現であり、表現することによって
自分が認められ、受け入れられ、共存する楽しさが湧いてきます。
自分の思いを伝えられる仲間や先生がいて、安定して自分を表現しようとします。
私たち職員は、子どもたち一人ひとりをしっかりと受け止めて愛情表現を
してまいります。
保護者の皆様にもお願いをいたします。
子どもたちにとっての心の基盤は、保護者の皆様です。
どうか子どもたちが、「愛されている」という実感や、周囲から認められ
励ましの言葉を受ける喜びの気持ちを心の中に貯めて成長できるよう、
愛を伝えてあげて下さい。
日中の陽だまりの日差しは日に日に暖かさを増し、今年もまた、
二宮育美幼稚園にも新たな春が訪れました。
園庭の花壇には、この3月に卒園をした年長組さんが一人一球根ずつ
植えたちゅうりっぷが花を咲かせています。
幼稚園という社会から、大きな世界へと旅立っていった年長組さんからの
素敵なお花の贈り物のようで、『こんなに大きくなったよ!』『これから、
自分で大きな花を咲かせていくよ!』と声が聞こえてくるようです。
そのたくましさと美しさに未来への希望を感じながら、また新たな1年を
笑顔いっぱいでスタートいたしました。
真っ赤な花を咲かせたちゅうりっぷや、背は小さくても強い風にも負けないくらい
太くてたくましい幹を持ったちゅうりっぷ。
花はまだ咲かないけれど、何か大きな力を感じさせるちゅうりっぷ。
成長スピードも様々です。
それぞれのペースでゆっくりと蕾を膨らませ、やがて凛とした花を咲かせます。
大地からエネルギーを吸収し、太陽の光を浴びる。
ひんやりとした風が吹く日も乗り越えて、小さな芽を出し、その花にしかない命
として自分を表現しているちゅうりっぷ、そのちゅうりっぷの成長の姿に
子どもたちの成長の姿が重なって見えて仕方がありません。
植物の成長に水と大地の栄養が不可欠であるように、温かい食事と、のびのびと
成長できる住環境を与えたとしても、太陽の光=愛情がなければ人は育ちません。
陽だまりの暖かさ=「愛されている」という実感が何よりも大切なのです。
小さな花、大きな花…どの子も存在そのものが美しく、尊い命です。
小さな体の子、大きな体の子…どの子の命も、大きくて重いものです。
一人ひとり、大切なあなたが大好き!毎日ぎゅ――っ!と、愛情を伝えましょう!!
私たち大人が子どもたちにできること…それは、太陽のように温かい愛情を
たっぷりと注ぐことです。
他者に認められ、子どもたちは生き生きと、キラキラ輝いて、自分を
表現していくことでしょう。
平成27年4月 二宮育美幼稚園 園長 濵野悦子